お客様インタビュー

 

いいシステムは、社員の働き方やお客様とのコミュニケーションまで変える。

 

数値化できない「お客様との物語」を蓄積、共有し、事業の飛躍に。

 

株式会社常盤メディカルサービス様の業務内容を簡単にご紹介頂けますでしょうか。

濱田 当グループでは「配置薬販売事業」と呼んでいますが、いわゆる置き薬です。ご家庭や事業所に当社の救急箱を無料で設置し、営業スタッフが3ヶ月に1度程度訪問。お薬の交換補充や、使用されたお薬の代金を集金するというシステムです。うちの場合はグループに常盤薬品工業やノエビアがありますので、お薬のみならずサプリメントや化粧品も提供しています。但し、そういった商材は救急箱にお入れするのではなく、訪問した時にお客様のニーズに応じてご案内やご提案をして現金で販売する形態となっています。

お客様の数は、また、お住いの地域や年齢層は?

濱田 全国に約30万軒のお客様がいらっしゃいます。だいたい1人の社員が1000軒のお客様を担当、300名の営業スタッフが活動しています。営業拠点は北海道から沖縄まで全国津々浦々に42ヵ所。お客様の年齢層は置き薬という業態の歴史からか、割合としては60代以降のご家庭が多いです。

いいシステムは、社員の働き方やお客様とのコミュニケーションまで変える。

 

いいシステムは、社員の働き方やお客様とのコミュニケーションまで変える。

クラボードに開発を依頼したシステムは御社業務の中ではどのような位置づけになるのでしょうか。

濱田 置き薬の業務は大きく分けて、精算業務と顧客管理があります。かつては精算業務の伝票も、顧客管理の台帳も紙ベースでやっていました。私が現場にいたころは複写式の手書き伝票でしたね。お客様情報も手書きでしたから、共有も分析もなかなか大変でした。それがデジタル化され始めたのは20年くらい前からです。まず最初はペンノートから始まって、PDA、ハンディターミナルときて、直近はタブ レットPCでしたが、そこから今回のクラボードさんのアプリをiPhoneにのせていくという流れで、弊社の業務全体を管理する重要なシステムになります。

そのシステムはグループ企業であるノエビアホールディングス情報システム部様が管理されているということですね?

滝川 はい、ノエビアホールディングスのグループ国内企業に関しては、ホールディングス情報システム部でシステム開発・保守運用を担当しています。

 

この度、システムを更改されようとしたきっかけ、理由はどのようなことだったのでしょう?

濱田 精算業務に関しては旧システムでもあまり不自由は無かったように思います。在庫管理、お客様の購入点数、例えば30万軒の中にAという風邪薬が何軒に、一軒当り何個配置されているかとか、そういう帳票は簡単にでましたから。しかし、われわれがほしかったのは、もう一つの業務である顧客管理のIT化です。また、お客様のニーズ、不満、悩み、営業スタッフとのやりとりの履歴など、テキストでしか表現できない顧客情報を、社内で共有し、未来に役立てるようなシステムを模索していました。

開発委託先の決定にあたってはノエビアホールディングス様も強く関与されていたということですが、クラボードを選ばれたポイントはどのような事でしたでしょうか?

滝川 旧システムは精算業務が中心でした。今回クラボードさんの採用に至った大きな理由は、旧システムにはない、営業支援、顧客管理、情報の可視化などの提案が非常に魅力的だったことです。システム自体のクオリティ、保守性、安定性はもちろん、旧システムからの移行プランも、ご提案いただいた内容で問題ないと分かり、決定しました。正直なところクラボードさんは、これまで当社が契約したことが無い小規模な会社様であり、通常だったら選定のテーブルに載ることは無かったかと…。それだけ上村社長のアイデア、提案、熱意にはエネルギーとセンスを感じました。また、iOSやスマホアプリに対する知見をお持ちだったこともポイントでした。

いいシステムは、社員の働き方やお客様とのコミュニケーションまで変える。

 

いいシステムは、社員の働き方やお客様とのコミュニケーションまで変える。

本件は他社様との比較検討だったということですね?

滝川 旧システムの制作会社と、クラボードさんとのコンペでした。先ほども申しましたが、正直なところ、上村社長のアイデア、提案のほうが、勝っていました。  当社も、ベンダーさんを選ぶにあたって、セキュリティ面なども含め、いくつかのポイントがありますが、今回の選定のポイントは、常盤メディカルサービスさんの要件についての理解度が一番高かった点です。決め手はやはり、提案力ですね。そして、自由な発想力、実行力です。

そして、新しくパートナーとしてクラボードを選ばれたわけですが、提案内容についてさらに具体的にお伺いします。クラボードは御社業界にかかわるのは初めてだったということですが、御社業務内容についての理解はいかがでしたか?

濱田  非常によかったです。クラボード社長の上村さんは、我々に近いマーケティングのセンスをお持ちのように感じます。最初は何気なく、「こんなことってできるのかな?・・・」と世間話のような相談をしただけでしたが、もうそれからは怒涛のようにアイデアを持ってきてくれて、お客様との距離を縮めるための提案や行動効率を上げるための提案が満載でしたね。

 

他にも様々なアイデアが出たと思いますが、それについてどのように感じられましたか?

滝川 これからのメディカルサービスについてご提案をお願いしたわけですが、クラボードさんの提案はアイデアにおいて非常に優れていました。具体的に申しますと営業マンの効率改善につながる部分ですね。ちょうどグループ全体でiPhoneを導入することになったので、iPhoneの機能を生かした提案をお願いしました。結果はGPSとGoogle map、その他iOSの機能を使って、営業マンが効率的に巡回できるシステムでした。例えばアプリを開くと、営業マンの位置情報に加え、担当の顧客の住所にフラッグが立っています。前回の訪問や売り上げなどから、緊急性の高い順に、旗は色分けがされています。旗にタッチするとお客様情報が開き、前回の訪問で話した情報まで掲載されている。電話番号も付いていて、それを押すと電話がかかりアポ取りまでできます。さらにナビで、間違いなく駆け付けられる仕組みです。こちらが思いもつかないアイデア、提案を出してこられるところが、やはり上村社長だなと(笑)。

新システム導入に際して、現行システムと並行稼働させる必要があり、そこが大きな課題であったそうですがどのようなことだったのでしょう?

滝川 問題は、精算業務は一日も休むことができないことと、43の営業所があり、300名の社員が容易に使いこなせなければならないことでした。 営業所を一つずつ回り、社員への説明会を行い、営業所ごとに、移行していきましたが、使う側にとって、わかりやすく、使いやすいシステムでしたので、無理なく移行できました。また、現在も、毎月1回システム管理についての会議をおこない、調整を続けています。

いいシステムは、社員の働き方やお客様とのコミュニケーションまで変える。

 

iPhoneひとつで顧客管理からアポ取りまで全部できる。

 

いいシステムは、社員の働き方やお客様とのコミュニケーションまで変える。

では、実際にご発注後のシステムのクオリティについてはいかがでしょう。
現場でご利用になられているスタッフ、本部の皆さまの評価はいかがですか?

濱田  いいですね。営業スタッフにとっては一口に1000軒といっても、本当に多種多様なお客様がいらっしゃいますので、このアプリ導入のおかげで、そういったお客様おひとりおひとりと、同じ温度で話ができて、コミュニケーションがとりやすくなったといった声が上がっています。

 また、営業ツールも、以前は、ガラケー、PDA、プリンタなど、持ち物がたくさんありました。今回のシステム更改で、iPhone一つでほぼOK。このアプリのすごいところは、上司はパソコンで、各営業スタッフの行動や記録がほぼリアルタイムで見えるようになっています。例えば、お客様の情報に「高血圧でお悩み」と書いてあると、上司は「こういうお薬を勧めたら」とコメントが書き込めます。社員教育も変わっていくでしょうね。

 それから、「もうちょっとこうして」といった意見が現場からいろいろ出てきて、その都度、クラボードさんにはスピーディに対応してもらっています。すると、またその上をいくアイデアが出てきて、システムが育っていくのを感じます。社員も、会社がここまで社員のために投資してくれた、とモチベーションが上がっています。

 

その他には新システム導入後の効果としてどのようなことがありますか?

濱田 昨年12月末までにシステムを移行し、まだ半年余りですので、これから様々な効果がでてくると思いますが、今、目に見えるものとしては行動効率が確実にアップしています。この業種は総じて長時間労働の傾向があり、当社も社員の働く環境改善のために休みを増やしたり、残業を減らすように努めています。以前はお客様に合わせて、夜遅くまで現場にいるのが当たり前のようでしたが、最近は会社 に戻るのも早くなりましたし、会社に戻ってからの作業も早くなったので帰宅するのも早くなりました。

では、今後の発展も楽しみですね?

滝川 いまもクラボードさんとは毎月定例会議を持ち、システムの改善について話し合っています。戸別訪問の業種としては、最先端のシステムと高く評価されています。一つ階段を上がって、また上を目指す、そういうやる気を起こしてくれるシステムですね。

濱田 アプリのおかげで、社長として、全国30万軒のお客様のデータと、営業マンのやり取りを、いつでも居ながらにして見られるようになりました。常に、我々の想定より、少し上の新しいエッセンスが感じられるシステム作りをこれからも期待しています。

いいシステムは、社員の働き方やお客様とのコミュニケーションまで変える。

 

-ありがとうございました。-

 

 

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